酒の肴に…～新しい街、明と暗②～: 王様の耳はロバの耳

2012年05月18日

酒の肴に…～新しい街、明と暗②～

不景気と呼ばれ続けてどのくらいたったのだろう…
いいことも悪いこともある毎日だけど、今宵は酒の肴にこんな話でも…

こんばんは、atsu-sixです。
ゴールデンウィークも終わり、梅雨がやってくるまで一休み。１年で一番過ごしやすい時期ですね。

さて今日はこんな時期だし、せっかくだから出かけてみたい新しくできたスポットのハナシ…

今年新しくオープンする東京の４大都市プロジェクト
・ダイバーシティ東京
・渋谷ヒカリエ
・東京スカイツリータウン
・東京ステーションシティ

ダイバーシティ東京に続いて４月２６日、渋谷ヒカリエがオープンした。
・東急文化会館後に建った複合型の商業ビル。当然、東急所有。運営は東急グループのほか、東京地下鉄などが関わる。
・ターゲットはセンター街や１０９辺りにいそうな~~○カ丸出しで○バい~~ギャル層ではなく、どちらかといえば表参道辺りにいそうな~~自称・オシャレさんという感じの~~大人な女性。
・東急文化会館の後継施設的な位置づけの東急シアターオーブは7月18日オープン。

強引な言い方をすれば丸ビルのような感じなんだろう。客層から考えてかなり強気な価格設定なんだろうな。テナントの入れ方もフロアごとにテーマを決めて配置するなど気合の入り方はかなりのもの。実際、駅直結（しかも２ＦとＢ３Ｆの２ルート）なのは大きな強み、ターゲットにした客層に絞ればライバルとなる施設は渋谷には見当たらず…どちらかと言えば既存の渋谷の客を奪うというよりも、普段表参道や代官山あたりにいる人たちを渋谷に引き込むのが狙い…のようにも見える。

でも事はそううまくいくのか？と言われると疑問がいくらか残るわけで…。
２０１２年度末に東横線渋谷駅が現在の副都心線渋谷駅に移り、副都心線と直通運転を開始。そこから玉突き式に現東横線ホーム＆東急東横店東館取り壊し。東横線ホームの位置には埼京線のホームが、東館の位置にはヒカリエのような再開発ビルが建つ予定。さらには銀座線のホームが現渋谷駅とヒカリエの中間に移設…とこれからの渋谷駅は工事が目白押し。終了予定が２０２６年となっていることは、少なくともあとあと１４年は渋谷駅のどこかしらで工事をしているわけで…。ただですらＲＰＧのダンジョンのように入り組んでいるのに工事が始まったら…ＪＲや井の頭線からうまくヒカリエにたどり着けるのか？こっちはただでさえ井の頭線から副都心線にスムーズに乗り換えるルートがわからないっていうのに…。

さらに言えば東横線と副都心線の直通によって、たとえば代官山から原宿まで行く際に今まで渋谷で必ず乗り換えなければならなかったのが乗換なしになる。「利便性」だけを考えると大きく向上するから悪いハナシじゃないんだけど、「街」としてはそうでもない。さっきの例をもう少し広げて考えると、練馬や成増辺りから買い物に行く際「渋谷か代官山か？」となった場合、今までだと「乗換めんどくさいよね～」という理由で渋谷が選ばれていたことがあったが、直通になるとそういう理由で代官山を避けなくなる。くだらないかもしれないが「その街でなければならない理由」がない場合、案外こういう理由が決め手になることが多い。そうでなくても単純に改札の外に出る人の数が減ることでビジネスチャンスを失ってしまう。この点は副都心線ができてからの池袋を参考にするといいだろう。

駅前に店を構えたと思ったら
駅から人が降りてこなくなるうえに、
工事で店までの道を邪魔されて、
工事が終わったら店と駅の間にライバル店ができていた…

罰ゲームにもほどがあるんじゃ…

今日のところはここらへんで…
それではまた次の機会に…